心の奥をあたためるとき――人は、幸せになる。
アルフレッド・アドラーのこの言葉に、胸がギュッとなる人は多いはず。
「他者に貢献していると感じたとき、人は幸せを感じる。」
ビジネスって、数字で測られる世界。
売上、フォロワー数、契約件数…。
それがすべてのように思えて、気がつくと、心が置き去りになっていませんか?
でも、ちょっと思い出してみてください。
誰かからの「ありがとう」が心に残った日のことを。
「あなたのおかげで助かりました」って言われた瞬間の、あの満ち足りた感情を。
それが、あなたが“生きている意味”を感じる瞬間なんです。
1. 「売れた」じゃない。「喜ばれた」かどうかが、真の価値。
売上はもちろん大切。けれど、もっと大切なのは、“その先の笑顔”。
- 商品が売れた → 「この人の毎日に、どんな変化が起きるんだろう?」
- セッションが終わった → 「あの笑顔、少しでも心が軽くなったんだな」
- メッセージをもらった → 「“ありがとう”って言ってもらえるって、なんて尊いんだろう」
お金だけじゃ、心は動かない。
でも、“誰かのためになれた”という実感は、魂を揺さぶる。
2. 「誰の力になりたいのか?」を、もっと明確にする。
「何を売るか」じゃない。
**「誰の笑顔をつくりたいか」**が、すべての原点。
- 「あなたのサービスで、一番救われるのはどんな人?」
- 「今まで感謝された中で、一番嬉しかったのはどんな言葉?」
- 「もし一人だけ届けられるとしたら、誰の顔が思い浮かびますか?」
その人のために動くと、言葉に重みが宿り、行動に情熱が乗る。
ビジネスが、“任務”から“愛”に変わる瞬間です。
3. 「ありがとう」を受け取ることが、あなたの力をさらに引き出す。
謙遜してしまう気持ち、よくわかります。
でもね、こう思ってほしい。
「ありがとう」は、あなたの存在に誰かが感謝した証。
- クライアントからの言葉は、宝物。スクショして「感謝アルバム」をつくろう
- 「いえいえ」じゃなくて、「そう言ってもらえて、すごく嬉しいです」と心で受け止めよう
- 日常の中で「ありがとう」に反応できる自分を育てていこう
受け取れる人こそ、もっと人を喜ばせる力を持てるようになる。
4. 「誰の役にも立ってない」と感じた日は、“自分の意図”を信じよう。
そういう日、ありますよね。
誰からもリアクションがなくて、心がポツンと取り残されたような気分になる日。
でもそれは、貢献していないんじゃない。見えにくくなっているだけ。
- 「誰かひとりでも、“助かった”と思ってくれていたら…?」と想像してみる
- 「ありがとう」と言ってくれた、あの人の顔を思い出してみる
- 「役に立ちたい」というあなたの意図を、もう一度見つめ直す
評価より、反応より、あなたがどんな想いで届けたか。
それが一番、大切なんです。
5. 「今日、誰を喜ばせた?」――問いかけるだけで、心が変わる。
ぼくはよく、クライアントにこんな質問をします。
- 「今日は誰に、どんな小さな価値を届けましたか?」
- 「あなたの発信で、少しだけ心が軽くなった人、いませんか?」
- 「明日、誰の笑顔を生み出したいですか?」
この問いを日常に持ち歩くだけで、ビジネスが数字ではなく、感情とつながる活動になります。
最後に。
「他者に貢献していると感じたとき、人は幸せを感じる。」
アドラーのこの言葉は、マイクロ法人や個人事業主として“自分の存在意義”と向き合うあなたの、心のコンパスになってくれます。
もし今、売上や反応に不安を感じているなら――
今日、こう問いかけてみてください。
今日の問いかけ
最近、「ありがとう」を素直に受け取った瞬間は、いつでしたか?
そして――
あなたが届けている価値で、誰の笑顔が生まれていますか?
その笑顔の先に、あなたの幸せがあります。
どうか、忘れないでください。

